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シミ治療

■ポイントは、シミの深さ

過剰なメラニン色素が表皮、すなわち浅いところにあれば、大部分は塗り薬で治療が可能です。加齢とともに生じるシミの多くは表皮に存在するので、クリームで落ちることが多いのです。
一方、青っぽいあざ(蒙古斑・太田母斑)や入れ墨など、色素が真皮、すなわち皮膚の深いところに存在する場合はレーザー治療が必要です。ところが、これらはそう頻度が高くありません。
シミ治療は診断が大切であり、美容皮膚科に詳しい皮膚科専門医の診察が必要です。


■日光黒子(老人性色素斑)
最もよく見られるシミであり、加齢とともに生じる円形のシミです。
まずIPL(フォト美顔)治療をおこないます。これは、シミだけでなく赤ら顔、たるみの改善効果のある強力な光をお顔全体に照射する治療で、3-4週ごとに、計3-5回おこないます。
その後はIPLをお好みのペースで続けるか、ビタミンA関連物質(レチノイド)の一つであるトレチノインと、美白剤であるハイドロキノンを塗る治療に切り替えるか、または併用します。(ハイドロキノンだけで、肉眼的に確認できるほどシミが薄くなることはまれです。)
トレチノイン治療の期間は4〜8か月が目安です。シミだけに外用しても、全顔に外用して美白しても構いません。治療開始後の約1か月半は発赤・むけなどの皮膚刺激作用を伴いますが、この期間もお化粧は可能です。

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■肝斑
30歳前後の、特に妊娠・出産を契機に両頬に広く左右対称に生じる淡いシミを指します。
肝斑と診断されるシミの約半数は、トレチノイン・ハイドロキノン外用が有効です。外用療法が無効でも、多くの場合、ビタミン剤・トラネキサム酸などの内服薬が有効です。これらを組み合わせると、およそ8割の患者様が改善します。
超音波クレンジング・イオン導入を定期的におこない、ビタミンCなどの有効成分を肌の深部に浸透させることが、より効果的です。
このシミは、存在しているにもかかわらず、患者様自身が自覚されていないことがあります。

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■そばかす(雀卵斑)
鼻背を中心とした細かい色素斑を一般にそばかすといいますが、厳密には小児期からあるものを指し、大人になってから生じたものの大部分は日光黒子です。
そばかすもトレチノイン治療が有効ですが、IPL(フォト美顔)治療にも比較的よく反応します。

■老人性いぼ(脂漏性角化症)
やや盛り上がったシミの多くはこれです。炭酸ガスレーザーで焼灼します。
これらの治療の後に色素沈着を残すこともあり、その場合はトレチノイン治療をおこないます。

■太田母斑、異所性蒙古斑
これらは、メラニン色素が皮膚の深いところにあります。外用剤は無効なため、Qスイッチレーザー治療が必要になります。この場合、勤務する大学病院で治療をおこないます。


  • by admin
  • 2008年07月19日 23:35