- ホーム
- アトピー性皮膚炎について
- アトピー性皮膚炎治療の歴史
アトピー性皮膚炎治療の歴史
現在は、アトピー性皮膚炎治療における第一選択薬であるステロイド外用剤にも、かつては問題がありました。1970年代にステロイド外用剤が開発された当時は、皮膚科医を含めてまだ使用経験が浅かったこと、皮膚科医以外の一般医師による濫用、一般薬局・薬店で市販されたことによる不適切使用から、多数の副作用が報告されました。
1990年代になると有名ニュースキャスターがステロイドを悪魔の薬(!?)と呼び、医学的根拠の無い民間療法をマスコミが紹介してしまったり、ステロイド外用剤を中止して悪化症状に耐えた患者を脱ステロイドと美化して伝えるなど、メディアの無知に基づく無責任なステロイドバッシングの時代となります。これにともなって、アトピー関連グッズ販売をおこない利益を得る団体が出現するなど、アトピービジネスが隆盛しました。
その結果、医療不信による無治療で重症化したアトピー患者が多数発生し、社会問題になってしまいました。
現在では、過剰なステロイド不信を訴える患者は極めて少数派になり、むしろ珍しいくらいですが。われわれ皮膚科医も、ステロイド不信によって重症化してしまったアトピー患者を目にする機会が少なくなりました。
- by admin
- 2008年05月12日 15:29

